アパート退去費用の相場と内訳——間取り別・入居年数別に徹底解説

アパートの退去が決まったとき、誰もが気になるのが「退去費用はいくらかかるのか」です。請求書を見て「こんなに高いの?」と驚いた経験がある人も多いでしょう。
この記事では、アパート退去費用の相場を間取り別・入居年数別に解説し、請求されても払わなくていい費用の見分け方までお伝えします。
- アパート退去費用の平均相場は3万〜8万円(入居年数により変動)
- マンションよりアパートの方が壁紙・床材の耐用年数が短く、長期入居だと負担が軽くなる傾向
- 請求書のうち2〜5割は「払わなくていい費用」の可能性あり
アパート退去費用の平均相場【間取り別】
退去費用は間取りと入居年数で大きく変わります。以下は一般的なアパート(木造・軽量鉄骨)の相場です。
| 間取り | 1〜2年 | 3〜5年 | 6年以上 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K(18〜25㎡) | 4万〜8万円 | 2万〜5万円 | 1万〜3万円 |
| 1DK・1LDK(30〜40㎡) | 5万〜10万円 | 3万〜7万円 | 2万〜4万円 |
| 2DK・2LDK(40〜55㎡) | 7万〜14万円 | 4万〜9万円 | 3万〜6万円 |
| 3DK・3LDK(55〜70㎡) | 10万〜18万円 | 6万〜12万円 | 4万〜8万円 |
※ 上記はあくまで目安です。ペット飼育や喫煙、特約の有無で大きく変動します。
アパート退去費用の内訳——何にいくらかかるのか
典型的な請求書の内訳を見てみましょう。
| 項目 | 費用目安 | 払う必要あり? |
|---|---|---|
| ハウスクリーニング | 1.5万〜3万円 | 通常損耗ならゼロ |
| 壁紙(クロス)張替え | 3万〜8万円 | 6年以上で原則ゼロ |
| フローリング補修 | 1万〜4万円 | 微細傷は通常損耗でゼロ |
| 畳 表替え | 1万〜3万円 | 4〜5年以上で原則ゼロ |
| エアコン清掃 | 0.8万〜1.5万円 | 内部清掃は貸主負担が原則 |
| 鍵交換 | 0.8万〜2万円 | 紛失時以外はゼロ |
| 網戸張替え | 0.3万〜0.8万円 | 経年劣化はゼロ |
アパート vs マンション——退去費用の違い
同じ間取りでも、アパートとマンションでは退去費用の傾向が異なります。
| アパート(木造・軽量鉄骨) | マンション(RC・SRC) | |
|---|---|---|
| 壁紙耐用年数 | 6年(同じ) | 6年(同じ) |
| フローリング品質 | クッションフロアが多い 傷つきやすいが交換費用は安め | 複合フローリングが標準 傷つきにくいが補修費は高め |
| クリーニング費用相場 | やや安め(1.5万〜2.5万円) | やや高め(2万〜3.5万円) |
| 退去費用全体の傾向 | 管理会社のバラつき大 個人大家だと安い傾向 | 管理会社の規定が明確 相場はやや高め |
アパートは個人大家が管理しているケースが多く、退去費用の基準が管理会社ごとにバラバラです。大手管理会社(大東建託・レオパレス等)はマニュアル化されており、逆に交渉の余地が少ないこともあります。まずは契約書の特約を確認しましょう。
入居年数別——アパート退去費用のシミュレーション
1年で退去した場合(1K・6畳)
- 壁紙張替え:約83%負担 → 5万円×83% = 約4.2万円
- ハウスクリーニング:通常損耗なら0円
- 畳表替え:約75%負担 → 2万円×75% = 約1.5万円
- 合計目安:約5.7万円(クリーニング代を拒否できた場合)
3年で退去した場合(1K・6畳)
- 壁紙張替え:約50%負担 → 5万円×50% = 約2.5万円
- ハウスクリーニング:通常損耗なら0円
- 畳表替え:約25%負担 → 2万円×25% = 約0.5万円
- 合計目安:約3万円
6年以上で退去した場合(1K・6畳)
- 壁紙張替え:残存価値ゼロ → 0円
- ハウスクリーニング:0円
- 畳表替え:0円
- 合計目安:ほぼ0円(故意の破損がない限り)
アパート退去費用で特によくある不当請求
- 「次の入居者募集費用」の請求——完全な不当請求。ガイドラインでも否定されています。
- 全面張替えなのに「全面張替え費用」を請求される——通常損耗なら全面張替え費用は貸主負担。部分補修で済むなら部分のみ。
- 入居時からあった傷の修繕費——入居時の写真があれば証拠になります。
まとめ——アパート退去前にやるべきこと
- 入居時の写真を確認する——入居時に撮った写真が最も強力な証拠
- 契約書の特約を読む——「クリーニング費用借主負担」などの特約の有無を確認
- 立ち会い時にその場でメモと写真を撮る——指摘された箇所をすべて記録
- 請求書が届いたら内訳をチェック——「払わなくていいもの一覧」と照合
よくある質問
間取りと入居年数によりますが、1R・1Kで3〜8万円、1LDKで5〜10万円が一般的な相場です。6年以上住めば、壁紙や畳の負担がゼロになるため、1〜3万円程度まで下がります。
はい。壁紙(耐用年数6年)を1年しか使っていない場合、残存価値が高いため負担割合は約83%になります。短期入居ほど退去費用は高くなる傾向があります。
一概には言えませんが、マンションの方が管理会社の規定が明確で、クリーニング費用の相場もやや高めです。一方アパートは個人大家の場合は安く済むこともありますが、不当請求をしてくるケースも多いため注意が必要です。
大手管理会社は退去費用のマニュアルが明確で、交渉の余地が少ないと言われています。ただし、ガイドラインに反する請求であれば拒否できるのは同じです。契約書の特約を必ず確認してください。


