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退去費用の相場を間取り別・入居年数別に徹底解説【2026年最新】

「退去費用っていくらぐらいかかるの?」——賃貸物件を退去するとき、誰もが気になるのが費用の相場です。

国土交通省の調査によると、退去時に敷金から差し引かれた金額の平均は 約 4.6 万円(民法改正前の 2020 年調査)。ただし、これはあくまで差し引かれた金額であり、実際に請求される金額は間取りや入居年数、管理会社によって大きく異なります。

この記事では、間取り別・入居年数別・費用項目別の相場をまとめました。自分のケースに照らし合わせて、「相場より高い請求かどうか」を判断する材料にしてください。

⚠️ 最初に知っておくべきこと
  • 相場はあくまで目安。実際の金額は管理会社の契約内容と部屋の状態で変わる
  • 入居年数が長いほど負担割合は下がる(6年超で壁紙・畳はゼロ)
  • 相場より明らかに高い請求は交渉で下げられる可能性が高い

間取り別・退去費用の相場一覧

まずは間取りごとの退去費用の相場を一覧で紹介します。これは「通常の使い方をしていた場合」の目安です。

間取り広さの目安退去費用の相場主な内訳
1R・1K 〜25㎡ 3万〜8万円 クリーニング代(1.5〜3万)+壁紙補修(0〜3万)
1DK・1LDK 30〜40㎡ 5万〜10万円 クリーニング代(2〜3.5万)+壁紙補修(1〜5万)+フローリング(0〜3万)
2DK・2LDK 40〜55㎡ 7万〜15万円 クリーニング代(3〜5万)+壁紙補修(2〜7万)+フローリング(1〜4万)
3LDK以上 55㎡〜 10万〜20万円 クリーニング代(4〜6万)+壁紙補修(3〜10万)+フローリング(2〜6万)+畳表替え
💡 相場は「上限」ではなく「中央値」
上の表は通常使用のケース。ペット飼育あり、喫煙あり、小さな子どもありの場合はこれらの 1.5〜2 倍になることもあります。逆に、1年未満の短期入居でも目立った汚損がなければ下限に近づきます。

入居年数別・負担割合の早見表

退去費用の最大のポイントは、入居年数が長いほど借主の負担が減ることです。これは国土交通省ガイドラインが定める「減価償却」の考え方に基づきます。

入居年数壁紙(クロス)フローリングクリーニング
1年未満100%負担80〜100%100%特約次第
1〜2年80%負担60〜80%80%特約次第
2〜4年50%負担30〜60%50%特約次第
4〜6年20%負担10〜30%20%特約次第
6年以上0%0〜10%0%特約次第

詳しくは「退去費用を払わなくていい年数の目安」を参照してください。

✅ 6年以上住んでいる人へ
壁紙(クロス)と畳の張替え費用は原則ゼロです。「6年以上経っているので全額貸主負担のはず」と伝えれば、多くの管理会社は引き下がります。

費用項目別の相場

ハウスクリーニング代

間取り相場
1R・1K15,000〜25,000 円
1LDK20,000〜35,000 円
2LDK以上30,000〜50,000 円

通常損耗の範囲内であれば借主負担ゼロが原則。特約がある場合は「クリーニング費用の解説」を参照。

壁紙(クロス)張替え

範囲相場
部分補修(1〜2面)5,000〜20,000 円
1室全面30,000〜60,000 円
全室全面80,000〜200,000 円

1㎡あたり 1,000〜1,500 円が一般的な単価。入居年数に応じて負担割合が下がります。詳しくは「壁紙の張替え費用」を参照。

フローリング補修

範囲相場
部分補修(ワックスがけ)5,000〜15,000 円
1室全面張替え50,000〜150,000 円
全室全面張替え100,000〜300,000 円

家具の設置による凹みや日焼けは通常損耗。貸主負担です。

その他の項目

項目相場借主負担の有無
鍵交換費用8,000〜20,000 円紛失時以外は借主負担不要
エアコン清掃10,000〜20,000 円通常使用なら貸主負担
畳表替え1枚 5,000〜8,000 円6年以上で0%
網戸張替え1枚 3,000〜8,000 円破損がなければ借主負担不要
浴室・水回り清掃10,000〜30,000 円通常のカビなら貸主負担
📋 チェックポイント
請求明細に「クリーニング代+鍵交換+エアコン清掃」の3点セットが入っている場合、それだけで 3〜5 万円は不当請求の可能性があります。詳細は「払わなくていい費用一覧」で確かめてください。

ケース別・退去費用のシミュレーション

ケース①:1K、入居3年、一人暮らし、禁煙

項目請求額適正額判断
ハウスクリーニング25,000 円0〜25,000 円特約次第
壁紙補修(1面)15,000 円7,500 円(50%負担)減額可能
鍵交換12,000 円0 円全額カット可能
合計52,000 円7,500〜32,500 円

鍵交換をカットし、壁紙の負担割合を正しく適用すれば、2〜4.5 万円の減額が期待できます。

ケース②:2LDK、入居7年、ファミリー、禁煙

項目請求額適正額判断
ハウスクリーニング40,000 円0〜40,000 円特約次第
壁紙全面張替え120,000 円0 円(6年超)全額カット可能
畳表替え40,000 円0 円(6年超)全額カット可能
フローリング補修30,000 円0〜3,000 円ほぼカット可能
合計230,000 円0〜43,000 円

6年以上の入居で壁紙・畳は原則ゼロ。これだけで 16 万円以上の減額になります。管理会社が「6年超の減価償却」を知らないはずはないので、あえて全額請求して反応を見ている可能性があります。

ケース③:1LDK、入居1年、喫煙あり

項目請求額適正額判断
ハウスクリーニング35,000 円35,000 円妥当(ヤニ汚れは通常損耗を超える)
壁紙全面張替え80,000 円64,000〜80,000 円(80%負担)ほぼ妥当
消臭作業30,000 円20,000〜30,000 円妥当
合計145,000 円119,000〜145,000 円

喫煙あり+1年未満では、残念ながら大幅な減額は難しいケースです。喫煙によるクロスの黄ばみ・臭いは通常損耗の範囲を超えると判断されるためです。

「相場より高い」と感じたら——3ステップの確認手順

  1. 請求明細の全項目を確認する——「鍵交換」「エアコン清掃」「事務手数料」など、そもそも借主負担ではない項目が混ざっていないか
  2. 入居年数に応じた負担割合を確認する——壁紙は6年超でゼロ、フローリングや設備も年数で減額される
  3. 払わなくていい費用一覧」と照らし合わせる——17項目のチェックリストで不当請求を見抜く

その上で交渉が必要な場合は「高額請求の交渉術」を参考にしてください。

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よくある質問

国土交通省調査では敷金差引額の平均は約4.6万円です。ただし実際の請求額は間取りや入居年数で大きく変わり、1R・1Kで3〜8万円、2LDKで7〜15万円が一般的な相場です。

はい。壁紙(クロス)と畳は6年以上の入居で借主負担が0%になります。フローリングや設備も年数に応じて負担割合が下がります。

まず請求明細を確認し、「払わなくていい費用一覧」と照らし合わせて不当請求を見抜きます。その上で、管理会社にメールで減額を求めましょう。交渉が難航する場合は消費生活センター(188番)への相談が有効です。

退去が決まった時点で管理会社に「退去費用の概算見積もり」を依頼することは可能です。ただし法的義務はないため、応じない管理会社もあります。退去立会いの際にその場で金額を提示されるケースが多いです。

請求内容が適正かどうかをまず確認してください。不当な項目が含まれていれば支払う必要はありません。適正な請求であっても、分割払いの交渉は可能です。詳しくは「敷金返還」の記事をご覧ください。

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